
特集は「多様なセクターが支える 高齢者の移動支援」。高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)の施行から20年を迎える2026年。建物や公共交通、駐車場などハード面のバリアフリーは当時より進んだものの、高齢化と人口減少が急速に進む中、日々の買い物や通院など〝ちょっとした外出〟に必要な「暮らしの足」は、ますます危うくなっています。路線バスの縮小や運転手不足なども重なり、移動しづらさは地方だけでなく都市近郊でも顕在化しています。特集では高齢者の移動支援にスポットをあて、この20年間の変化を追いながら、支援活動に携わる市民を支える行政、企業、関係機関などの新しい動きを紹介し、これからの移動支援のあり方を考えます。
<コンテンツ>
〇社会環境や制度の変遷と 市民活動の20年のあゆみ
〇事例:おでかけリハビリ(北海道函館市)/移動サポート「ちゃやまっくる」(堺市)/カーシェアリング事業「とみゅCar」(沖縄県豊見城市)
〇「暮らしの足」は誰が支えるか―運営のカギは当事者意識 伊藤 みどり