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これから被災地で
活動しようという方へ

被災されている方々を「放っておけない!」と思い動き出す災害ボランティア。
これから現地で活動しようという方に知っておいてほしいポイントがあります。

被災地の情報収集〜「まずは調べる」

  • メディア等で現地の情報を十分確認の上、しっかり準備をして臨みましょう。災害の種類や規模、発災からの経過時間によって、現地で必要とされる支援や活動のための準備物も変わってきます。
  • 現地の災害ボランティアセンター等に電話やメールの問い合わせが殺到すると、かえって被災地に負担をかける可能性もあります。インターネットを活用して情報を集めましょう。

    現地の災害ボランティアセンター開設状況、ボランティア募集状況の確認には、「全社協 被災地支援・災害ボランティア情報」(https://www.saigaivc.com)が役に立ちます。

活動のタイミングや行く先 〜「ボランティアニーズの凸凹に注意!」

  • 同時多発的に災害が起こったとき、マスコミの報道が多い地域にボランティアが集中する傾向があります。
  • 災害発生直後の休日はボランティアが殺到するものの、被災者のニーズの汲み上げが不足していてボランティアが余ることがあります。逆に時間がたつとニーズはあるのに、ボランティアが集まらなくなることも。
  • ボランティアに行くタイミングや行き先もよく検討しましょう!

活動時に役立つ服装や持参物〜「しっかり準備を」

服装

  • 汚れてもよい服装(長袖・長ズボン)
  • 着替え(汗をかきます)
  • 帽子
  • サングラス(ほこりや日差しから目を守ります)

持参するもの

  • 雨具(カッパ等)
  • 長靴(底の丈夫なもの、くぎの踏抜き防止のために鉄板入り中敷きがある方が良い)
  • マスク(できれば防塵マスク)、ウェットティッシュ
  • 軍手、ゴム手袋
  • タオル
  • ゴミ袋(ご自身のゴミは各自で持ち帰ります)
  • 飲料水
  • 常備薬等
  • 日焼け止め
  • 保険証
  • 食事(基本的には持参)

現地の宿泊場所や交通手段~「基本的には自己調達」

  • 基本的には、食事・宿泊場所はご自身で手配しましょう。食費・宿泊費は、原則として自己負担です。
  • 被災地への交通手段はご自身で確保(交通費は原則として自己負担)しましょう。緊急車両や災害復旧作業の妨げにならないことが基本原則です。いたずらに車両を増やして、交通渋滞を引き起こす恐れもあります。みなさんのお住まいの地域から出発している災害支援ボランティアバスなどがあれば、それを利用する方法もあります。
  • 【参考】NPO法人レスキューストックヤードの「災害ボラの予備知識」(※外部サイトが開きます)は大変参考になりますので、活動前にご一読ください。

活動時のボランティア保険について~「用心しすぎることはない」

ボランティア活動保険の加入を強くお勧めします。特に、災害時は危険が伴う活動も多いですので、通常のものではなく天災タイプをお勧めします。お住まいのお近くの社会福祉協議会、または、被災地の災害ボランティアセンターのウェブサイト等をご確認ください。費用は自己負担が原則です。

活動者に期待されることとして~「これだけは知っておこう」

  • 現地の希望に合わせた活動に取り組むことが前提になります。一方的に支援を申し出るのではなく、困っておられる方の意向を確認し、双方了解の上で活動するという原則を忘れないようにしましょう。
  • ご自身の安全を第一に考えてください。水分補給などご自身で健康管理をして、体調がすぐれない時は無理をせずに活動を中止してください。
  • 貴重品の管理はご自身でお願いします。
  • 発災当初の水害災害において、泥のかき出しや掃除などが多く求められる時期は、特に、心身ともに健康で体力に自信がある方向けの活動が少なくありません。
  • 災害時のボランティア活動は、必ずしも泥のかき出しや掃除ばかりではなく、時期に応じて様々な活動が求められます。高齢者や障害者、こども、外国人、妊婦、その他さまざまなマイノリティへのケアのまなざし、環境保全や動物保護、アレルギー対策やメンタルケア、傾聴活動、ファシリテーションなど、日常、仕事やボランティア活動、趣味の活動等で災害時にも役立つ活動があるものです。非常時だからこそ、日常の生活の目線を忘れないようにしましょう。
  • さらに、現地に行くだけでなく、ぜひ資金面での応援もご検討ください。

活動を終えたら~「しっかり休む」

災害現場での活動は、思いがけないストレスを受けるものなので、心身の疲れにしっかり目を向けましょう。帰宅後は、ゆっくりと休養をとってください。少し活動が落ち着いたら、一緒に活動した仲間と活動について話し合うことも大切です。
もし、睡眠のリズムが乱れたり落ち込みやすくなったりなど、日常生活を送る上で支障を感じたら、身近な人や、リーダーや責任者に相談しましょう。

【参考】冊子「ボランティアとこころのケア」(PDF形式:約1.5MB、日本赤十字社)

「非常時にも役立つ」視点で普段の活動を

非常時に有意義な活動をするためには、平時にさまざまなボランティア活動に携わっている経験が大変役立ちます。平時にかかわっているからこそ、非常時にどんな困りごとが起こるか想像がつきやすくなるのです。普段から、さまざまなボランティア活動に取り組み、「非常時にも」役立つ視点を深めておきましょう。

パンフレット形式でもご覧いただけます

これから被災地で活動しようという人に、知っておいてほしいポイントを紹介しています。

これだけは知っておこう「災害ボランティア」
これだけは知っておこう「災害ボランティア」のパンフレット

被災地には行けないが
地元で応援したい方へ

被災地に行けなくても地元でできる応援は「寄付」です。寄付は緊急期〜復旧期〜復興期のどの支援段階においても、非常に有効な支援活動です。
寄付金には被災者個人に直接配分される「義援金」と、現地で支援活動をする様々なNPO/NGOに寄付する「活動支援金」があります。

義援金とは

  • 災害などの被害を受けた被災者を支援をするために、日本赤十字社や赤い羽根共同募金などに寄せられる寄付金です。
  • 窓口としては自治体、マスコミ等それぞれが受入窓口を設けていますが、最終的には合算され、被災地の自治体に送られて、被災者の方々に分配されます。
  • 義援金配分委員会によって寄付金の100%が公平・平等に被災者へ配布されますが、被災者数の正確な把握などが必要なため、被災者に届けられるまで時間がかかります。
  • 被災者に直接届けるものであって、被災地での救命・復旧活動には使われません。

支援金とは

  • 被災者の救援・支援活動では、全国の市民活動団体・NPOなどが大きな役割を果たします。こうした支援団体に助成・寄付されるのが支援金です。
  • 使い道は各支援団体の判断により、人命救助やインフラ整備などの復旧活動に速やかに役立てられます。各支援団体はそれぞれの専門性を活かした細やかな支援を行います。
  • 寄付者は各支援団体の活動内容(たとえば障害者支援、子ども支援、炊き出し活動、避難所支援など)や活動対象地域を見て、応援したい支援団体(=応援したい被災者・被災地)を選ぶことができます。
支援金と義援金の配布の流れ
支援金と義援金の配布の流れ

物資支援は慎重に!
「救援物資は被災地を襲う
第2の災害!?」

  • 被災地のニーズは時間とともに変わります。タイミングにより物資がだぶついたり、再開した現地小売業の経営を圧迫することも。
  • 食料や衣類を混載して送付すると、仕分けに現地の労力がさかれたり、食料を腐らせてしまう恐れがあります。また、古着の送付は現地でのニーズがないこともあります。
  • お金は腐ったり、だぶついたりする心配はありません。物資よりもお金での支援(寄付)を考えてください。

大阪ボランティア協会の
災害支援・防災の取り組みに
ご協力ください

ボラ協は平時からの企業、NPO、社会福祉協議会などとの多様なネットワークを活かし、
災害支援・復興活動や防災・減災のための活動に取り組んでいます。
特に障害者・難病者、子ども、外国人など、災害時に特別な(とっておきの)配慮(=スペシャルニーズ)を
必要とする人が孤立しないための支援の仕組み作りに力を入れています。
ボラ協の災害支援・防災の取り組みへの応援をお願いします!