当協会は、1965年の発足以来「市民参加」を基調としつつ、市民活動情報紙としての「月刊ボランティア」「Volo(ウォロ)」の発刊のほか、市民活動に関する理論的研究の成果として約100点以上の書籍を編集・発刊してきました。こうした中で、新しい時代に対応するため、これらの機能の中から調査研究機能を特化し、2009年10月に「ボランタリズム研究所」を新たに開設しました。
当協会の伝統を継承しつつ、個人および組織のボランタリズムの思想・原理に依拠するボランティア活動あるいは市民活動は、21世紀日本社会の平和、民主主義、市民社会のありかたを左右するであろうとの認識に立ち、また、国際的視野からも、日本の市民活動あるいはボランティア活動を支える原理や理念のさらなる追求と、それらの実践的プログラムの開発など理論的科学的な研究を推進します。
(1)研究調査事業
1. (ボランタリズムの原理の研究)ボランティア活動を含む市民活動の原理、すなわち個人および組織のボランタリズムの研究
2. (ボランティア活動、NPOの研究)NPO、ボランティア活動などと政治、行政、企業あるいは文化との関係に関する実態的な調査・研究
3. (ボランタリズムの歴史的研究)日本におけるボランタリズム――宗教、市民運動などに胚胎する市民活動の依って立つところの原理・精神――の歴史的な研究
4. (ボランティア活動、NPOの開発研究)生起する福祉的・社会的課題に対応する新しいNPO、新しいボランティア活動などの展開に関する実践的・開発的研究
5.(ボランタリズムの国際的比較研究)ボランタリズムに関する国際比較研究
(2)研究誌などの発刊、上記研究成果の発信などの啓発事業
市民活動、ボランティア活動の原理・思想に関する研究誌、研究成果図書の発刊、研究発表の場や講演会の開催、ウェブサイトの活用など
(3)研究図書・資料の整備
ボランティア活動、NPOなどの関する文献・資料の整備