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CANVASよるがく★第19夜「反『優生学講座』~障害者福祉のこれからを考えるために~」

よるがく

開催日

2018年7月20日(金)

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 優生学では統計学的に人間をランク付け、障害者らを「劣等」な存在として排除の矢面に立たせてきました。国家が優生学をもとに国民の命に優劣をつけ、「劣等」とみなした存在を排除していったのが優生政策です。優生政策は日本だけでなく世界的な動きでもあったわけですが、残念ながら日本ではむしろ戦後に大きく展開し、優生保護法によって多くの人に傷跡を刻んできました。いまになってようやくその補償に目線が注がれつつありますが、相模原障害者殺傷事件に対する社会の向き合い方を見ていると、これからはさらに命の優劣が問われていく時代になり、障害者の福祉をめぐる情勢はますます余談を許さない状況に突き進んでいくと私は予想しています。

 命の選別にどう抗していくのか。1931年から33年にかけて、日本に優生学をかなり体系的に輸入し、論じられたのが『優生学講座』(雄山閣)というシリーズです。当時の優生学の全体像が分かる文献で、私が把握しているだけでも9冊の出版があり、優生思想の普及とともに優生政策の理論的な土台を具体的に準備したものともいえます。ここでは『優生学講座』で扱われた論点をいくつか取り上げ、命の選別とその国家介入の歴史について批判的にひもときながら、「これから」を考えるための知恵をみなさんと考えたいと思います。 

話題提供者の紹介

●藤井渉さん(社会福祉法人大阪ボランティア協会ボランタリズム研究所運営委員、花園大学社会福祉学部准教授、人間福祉学博士、医学史研究会事務局)

 

 専攻は障害者福祉論や福祉政策論で、障害者福祉現場の問題について歴史に軸足を置いて考えてきました。歴史に関心を持ったのは幼少期にドイツでホロコーストの歴史に触れる機会があったからです。著書に『障害とは何か 戦力ならざる者の戦争と福祉』(法律文化社、2017年)や佐々木育子編『Q&A実務家が知っておくべき社会保障 ―障害のある人のために』(共著、日本加除出版、2017年)など。学生のときから障害者の旅行を支援するNPOに長らく携わっていました。ラーメン屋をよく食べ歩いています。

詳細

日時

2018年7月20日(金)19時〜21時(受付18時45分から)

会場

市民活動スクエア「CANVAS(キャンバス)谷町」会議室

 大阪市中央区谷町2丁目2-20 2F

(京阪天満橋駅14番出口から徒歩8分、地下鉄天満橋駅3番出口、谷町四丁目駅1番出口から徒歩4分) 

参加費

一般 1,000円
協会アソシエーター・会員・P登録団体 500円

※ワンドリンク付き

申込方法

終了しました。

主催・お問合せ先

社会福祉法人大阪ボランティア協会【担当:船越・椋木(むくのき)】
 電話:06-6809-4901

 FAX:06-6809-4902

 Email:office@osakavol.org