開催日
2017年10月20日(金)
自分自身が「やりたい」と思って取り組んでいることを、「お金を払うから、やってほしい」と言われると、取り組みの意欲が落ちてしまう。そんな経験はありませんか。
実はこれ、「アンダーマイニング効果」と呼ばれる現象で、40年以上前に発見されたアメリカの心理学者エドワード・デシが科学的な実験で発見しました。
では、万能と思える金銭的報酬ではない、何が私たちの「ヤル気」を高めるのでしょうか? この「ヤル気」を高めるポイントが分かると、ボランティアの活動意欲はもとより、NPOのスタッフや、ひょっとしたら企業や自治体の職員のヤル気も高められるでしょう。
当日は、この点を、生存に基づく動機づけ=モチベーション1.0、信賞必罰・アメとムチによる動機づけ=モチベーション2.0に対して、自分自身の内面から「ヤル気」が湧き出るモチベーション3.0としてご紹介します。
●早瀬昇さん(社会福祉法人大阪ボランティア協会常務理事/特定非営利活動法人日本NPOセンター代表理事)
1955年、大阪府生まれ。大学で電子工学科を専攻するも、交通遺児家族支援、地下鉄のバリアフリー化、市民活動情報誌の編集などの活動に次々に参加。大学卒業後、フランス、ベルギーの障害者グループホームでケアワーカーを経験した後、1978年に大阪ボランティア協会に就職。91年から2010年まで事務局長。「市民の参加の力」で社会問題を自治的に解決する環境整備をライフワークとし、現在、日本ファンドレイジング協会副代表理事、日本ボランティアコーディネーター協会副代表理事なども務める。著書に『寝ても覚めても市民活動論』など。大の阪神タイガースファン。赤ワイン党。