開催日
7月15日[土]18:30-20:30
7月26日で、相模原障害者殺傷事件後、7年を迎えます。私たちは、この事件から何を学び、実践すべきなのでしょうか?
事件は、社会の根底にあるさまざまな問題を炙り出しました。その一つは、精神障害のある人を犯罪予備軍などとして扱われてしまうことでした。障害と犯罪を軽々に結びつけることの危険性は繰り返し問われてきたことですが、事件ではその問題が改めて浮き彫りになってしまいました。
ここでは、障害と犯罪についての事件後の動静を解説した上で、その歴史をふり返ります。そして、そのことを通して、私たちは何を意識して実践していく必要があるのかをお話ししたいと思います。
<講師からのメッセージ>
この講座は、事件発生以降、僕なりの社会への働きかけとして自主的に企画し、毎年実施してきたボランタリー・アクションです。これまで、事件について論点を整理してお伝えしたり、戦時下の歴史との関連で論考をお伝えしたり、現場の方々とディスカッションをして、その報告書を作成したり、動画を作成してYouTubeで配信したりしてきました。
タイトルを反『優生学講座』としているのは、『優生学講座』という文献で示された認識への反作用を意図しているからです。『優生学講座』は、いまからおよそ90年前にシリーズで出版された文献で、当時の人たちが優生学をどう考えていたのか、どんなことを主張していたかを体系的に理解することができます。このシリーズを取り上げる意味は、単に優生学について記されているだけでなく、当時の障害者に対する認識を具体的に読み取ることができ、それが今日の福祉現場に影響を及ぼしている中身を紐解くことができるからです。今回も、事件を通して示された犯罪の問題を、歴史的な問題として考えるための資料として用います。
●藤井渉さん(ふじい・わたる)さん /日本福祉大学社会福祉学部准教授。学生支援センター長。博士(人間福祉学)。
花園大学社会福祉学部専任講師、同准教授を経て、2020年4月より現職。専門は障害者福祉論。研究テーマは戦争と障害者、障害者福祉政策など。
著書に、『ソーシャルワーカーのための反『優生学講座』 ―『役立たず』の歴史に抗う福祉実践』現代書館、2022年。『障害とは何か ―戦力ならざる者の戦争と福祉』法律文化社、2017年など。
2023年7月15日(土)18時30分〜20時30分
※これまでのCANVASよるがくとは曜日・時間が異なりますので、ご注意ください。
市民活動スクエアCANVAS谷町(大阪市中央区谷町2丁目2-20 2F)
※CANVAS谷町へのアクセス方法はこちら
※今回はオンライン配信はありません。
●参加費
一般 1,000円
協会アソシエーター・会員・パートナー登録団体 500円
※当日、会場にて現金でお支払いください。
●申込方法
下記フォームからお申込みください。
社会福祉法人大阪ボランティア協会【担当:谷垣】
電話:06-6809-4901
FAX:06-6809-4902
Email:office@osakavol.org