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会報誌CANVAS NEWS

【CANVAS NEWS】2021年10・11月号

会員誌「CANVAS NEWS」

2021年 10・11月号 誌面

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メールインタビュー全文

視覚障害者支援の会クローバー

中川由希子さん

団体の活動の概要と、コロナ禍が始まった当初の対応、また、コロナ禍が続く中でどういった形で活動再開に向けて動いたかを教えてください。

クローバーは、平成7年(1995年)1月に発生した、阪神・淡路大震災の直後、瓦礫があふれた街で、視覚障害者が外出困難になっていたため、外出介助をするために任意団体として発足しました。
口コミで依頼が増え、依頼者(利用者)は、全国に広がっていきました。コーディネート業務が多忙を極めるようになったため、平成31年4月に、特定非営利活動法人として新たなスタートを切り、専任のコーディネーター職員を置きました。概要は、視覚障害者の外出介助事業、視覚障害者とボランティアの交流会事業、視覚障害者の外出介助講習会事業、講演、講師派遣事業です。
2020年4月7日に緊急事態宣言が出され、依頼も当然減りました。会としては、レジャー関連はお断りし、どうしても出かけなければならない、生命、暮らしに直結した依頼については、受けていくこととしました。マスク着用と、できるだけ会話を減らす。双方がこまめな手指消毒をする。これらをお願いしました。
このように、活動は止めず、依頼は減ったもののずっと活動を継続してきました。


コロナ禍で、制限や気を遣うことも多い中だと思いますが、利用者・ボランティアの方からはどのような声が挙がっているのか、現場の声を教えてください。

会員からは、今は活動を休止したいという人もあれば、反対に、自分は手引きを引き受けるので依頼してきて欲しいと、わざわざ電話をくれる人もありました。それぞれの気持ちを尊重し、無理のないよう、問合せには注意をはらいながら、コーディネートしました。
また驚いたことに、過去に例のない人数のボランティア希望者からの問合せが次々と入り、密にならない様に、少人数で個別の手引き講習を行いました。2020年度(令和2年4月~令和3年3月)は、25人もの新規入会者がありました。
その後も、新規ボランティアの入会が次々とあります。人々がコロナで苦しい時に、何か自分にできることはないかという温かい思いでクローバーに入会してこられます。


ホームページやブログを拝見して、映画の音声ガイド配信、演劇公演、展示アート等、様々な文化芸術活動の支援や、紹介をされている事がとても素敵なことだと感じました。こういった活動の視点はコンセプトにされている「心豊かに暮らす」からきているのでしょうか?

はい。大地にクローバーが生い茂る様子から、「in clover」には、心豊かに暮らすという意味合いがあります。そこで、私たちのコンセプトは、“Together in clover”「共に心豊かに暮らす」としています。ボランティア活動は、まさにボランティア自身の心も豊になる活動だと思います。


その他に現在の活動や今後の活動に際して、知って頂きたいことがあれば教えてください。

毎年、年に一度、利用者とメンバーとが一同に集う交流会を開催していましたが、昨年はコロナで開催できませんでした。今年こそはと思い、準備を進めてまいりましたが、未だ見通しが立ちません。落ち着いて、安心して集える状況になりましたら、開催したいと思っています。楽しい企画で皆様とお会いできることを楽しみにしていますのでもう暫くお待ちください(その後、11月中の交流会の開催が決まったとのことです)。
また、私たちの活動の運営費は、寄付金のみで賄っています。クローバーの活動は、手引き活動をするだけでなく、手引きは出来ないけれど、後方支援として寄付なら出来ると思われましたら、ホームページに「寄付金受付」のページがございます。ご協力よろしくお願い致します。
※「視覚障害者支援の会クローバー」ホームページ「寄付金受付」