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会報誌CANVAS NEWS

【CANVAS NEWS】2023年4・5月号

2023年4・5月号 誌面

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メールインタビュー全文

日本地ビール協会 山本祐輔さん

・クラフトビールの普及を目指す目的は何ですか?

 地ビール(クラフトビール)は1994年の酒税法改正にて誕生した非常に歴史の浅い酒類です。それまでビールと言えば大手ビールのゴールド色、透明ですっきり苦味の効いたビール一辺倒でしたが、法改正を機に、日本のビール業界に多種多様なビールが生まれることになりました。
 この多種多様なビールの知識を正しく知っていただく、とくに「ビアスタイル」というビールの種類をあらわす用語を広めるために酒税法改正と同じ年に当会は発足しました。
 翌95年から、ビールの正しい知識を知っていただくための各種セミナー(特にビールのテイスティング技術=正しく評価するための知識・技能を教えるもの)を開催しています。96年からはテイスティング技術の優秀な方にご協力いただき、ビールの審査会(品評会)を開催しています。さらに98年からは、審査会で入賞した優秀なビールを中心に一般の方にビールの多様性を知っていただく「BeerFes」(当会の登録商標です)というイベントを東京、大阪など全国各地で開催しています。BeerFesは、入場料制で何種類でも少量ずつテイスティングできるものです。今後の予定は2023年6月3日・4日にBeerFesを東京の恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンホール」で、同じく2023年6月18日にビアテイスターセミナーを大阪の「CANVAS谷町」で開催します。

 

 ・日本地ビール協会のセミナーに参加するとどんなメリットがありますか?また、会員の方々はどのようなみなさまでしょうか?

 当会による最も基本的な認定資格「ビアテイスター」(ビールのテイスティング技術の基礎を身につけ、ビアスタイルについての正しい理解ができるレベルのもの)の資格が取得できます。現在、有資格者は約8200名です。
 会員の類型としては、ビールに関する職業しくは起業希望の方と趣味としてビールを楽しまれる方がおおむね半々のように思います。前者は最近とくにこれから醸造所を立ち上げる方、もしくは就職希望の方が非常に増えてきています。その他は飲食店、酒販店の方が非常に多いです。もちろん地域おこし協力隊の方も含まれます。

 
・日本地ビール協会のホームページに、今年2月4,5日に横浜市で開かれた審査会ジャパン・グレートビア・アワーズ2023の入賞者一覧が載っています。みなさん、どのような動機で地ビールに取り組んでいるのでしょうか?
 近年、クラフトビールの醸造技術が広まり、設備導入コストが下がってきたことから、様々な事業者が参入されています。そのきっかけとして多いのは、以下の通りと思われます。
・他の酒類メーカーの商品ジャンルの拡大
・飲食店や食品製造業の商品ジャンルの拡大
・宿泊施設や観光業者の自社ブランド開発
・大手ビールや海外ビール輸入業者の商品ジャンルの拡大
・農業事業者(ビールの原料となるホップ農家や麦農家)の自社原料利用商品の開発
・設備製造事業者や設備輸入事業者の自社製品のPRを兼ねた醸造
・福祉施設での障害者就労の場の提供
・災害復興の一環(特に東日本大震災の被災地域)
・(個人の方)単にビール好きが高じて醸造を始める
※若い方と、リタイア後(早期退職なども含め)の第二の人生を迎える方や日本が気に入って国内に定住された海外出身者が多いようです。
  
・クラフトビールはいろんな種類があるようですが、日本で醸造されるクラフトビールを種類別にわけるとどう分類できますか?また、それぞれの種類の味や見た目の特色をご教示ください。
 当会では海外の動向も踏まえビールの分類を118種類に定義しております。
詳細は、日本地ビール協会ホームページをご覧ください。
分類法としては主に
1.酵母の種類(エール、ラガー、ハイブリッド=両方含む)
2.発祥地域
3.見た目(ゴールド色、濃色など)
4.フレーバーの特徴(苦い、甘いなど。あるいはアルコール度数、副原料など)など
によります。
 

・大阪ボランティア協会のある「CANVAS谷町」では、3か月に1回程度、ビアテイスターの講習会などが開かれているようです。どんなことを学ぶのでしょうか? また、どんなきっかけでここを利用するようになったのですか?
 「CANVAS谷町」で開催しているのは主に次の2つのセミナーです。
1.ビアテイスターセミナー
 ビールの正しい知識として「ビールのテイスティングの仕方」と「ビアスタイル」を多数のサンプルを交えながら学びます。
2.醸造学基礎セミナー
 ビールをテイスティングする際に見たり感じたりする外観やアロマ、フレーバーなどがどのように成り立っているのかを理解するためにビール醸造の科学を学びます。
 当時の経緯を知る者がいないので、詳細はわかりませんが、2003年から「大阪NPOプラザ」を借りたのがきっかけと聞いています。当会もNPO法人であり、何らかのご縁があったと思います。

 

・飲食店などはコロナ禍では大変ご苦労されたと思います。コロナ禍を経験して前と比べて変わったことはありますか?
 ビール業界としては、缶や瓶での小売りが非常に増えました。クラフトビールは生もので、出来立ての新鮮な状態で飲むのが好ましいので、自社飲食施設でしか販売しない事業者も多かったですが、コロナ禍を経てそういった事業者も小売り外販に力を入れるようになりました。

 

・ 4月23日が地ビールの日だそうですが、地ビール協会が制定したのですか?
 当会を中心とした「地ビールの日選考委員会」が「ビール文化」の土壌を肥沃にしてその芽を大きく育てる一助として、公募の末、1999年10月8日のインターナショナル・ビール・サミットの開会式に発表しました。この日は1516年4月23日にドイツ・バイエルンのヴィルヘイム4世が発令した「ビール純粋令」(ビールの定義を定めた世界最古の法律)に基づくもので、ドイツでも「ビールの日」となっています。

大阪筆記通訳グループ「ぎんなん」

・団体の活動について概要を教えてください。

  「すべての人が同じようにいきいきと生活できる社会を目指して、自分のできることをしよう」の思いで手書きの文字による要約筆記ボランティアを行っておます。設立の時の名称は「大阪筆記通訳グル-プ」でしたが1991年全要研大阪大会の時に「ぎんなん」と愛称をつけました。
 毎月第3土曜日の午後に「CANVAS谷町」に集まり、OHCによる全体投影・ノ-トテイク・ホワイトボ-ドなど、さまざまな通訳現場に合う要約筆記方法を練習しています。そして、公費派遣の対象とならない文化講演や私的行事などに要約筆記者を派遣しています。
 
・ 「要約筆記」というのはあまり聞き慣れない言葉ですが、その特徴と、どのような場面、どのような方に求められるものなのか教えてください

 要約筆記とは、障がい者(主に難聴者・中途失聴者)のためのコミュニケーション保障手段の一つです。発言者の話を聞き、要約して文字で表すことで、聞こえない人にその場の話の内容を伝える通訳のことです。音声言語を文字言語に変換する作業により、聴覚障害者はその場のコミニケーションが可能になります。文字を介することで、相手とのやりとりをすることができるのです。医療、教育聴覚、その他社会生活の様々な場面で要約筆記を必要としています。
  
・要約筆記は公費でも派遣が可能である反面、対象となるには条件もあると伺いました。公費負担になるものとそうでないものの条件、公費負担による利点や問題点があれば教えてください。

 保健医療のサ-ビス、公共機関、金融機関の手続きなどは、役所の障害福祉課で申請すれば公費派遣を受けられます。宗教活動、営利活動、趣味の活動(習い事)は公費派遣対象外です。要約筆記者は通訳現場で知り得た情報を本人の了解なしに第三者に提供しないなどの責務がありますから、派遣制度を安心して利用してください。
  
・歴史の長い団体と伺っています。長く活動する中で、要約筆記のやり方等、これまでに変化した対応や今後対応していかなければならない課題等があれば教えてください。

 ぎんなんは1982年に結成しました。障がい者施策の進展とともに、要約筆記奉仕員から要約筆記者に変わり、要約筆記者の役割も変わってきています。講演会など多人数を対象に要約筆記するときはスクリーンに文字を投影します。以前はOHP(オ-バ-ヘッドプロジェクター)を使用しましたが、今はOHC(オーバ-ヘッドカメラ)を使用しています。新しい機器の入手はボランティアサークルの悩みどころです。コロナ禍でオンラインノイベントが増えるなか要約筆記の方法も検討が必要となり、オンラインでの手書き要約筆記に取り組んでいます。
  

・活動されている中で、要約筆記をする側、要約筆記を必要とする方のお声等、教えていただけるものがあれば教えてください。

 要約筆記者は速く 正しく 読みやすくを心がけて、情報保障しています。初めて聴覚障害者の方が講演会でスクリ-ンに文字が出てくるのを見て感動したと話されてました。意思疎通の手助けになる要約筆記者がいることが、大きな心の支えとなる、生きる勇気、希望がわいてくるとおっしゃっていました。

 

・その他、多くの方に伝えたい事、知ってほしい事があれば教えてください。

 要約筆記をもっと多くの方に知っていただきたいと思います。福祉サービスを利用して要約筆記を利用していただきたいです。声をかけていただいたら、いつでも、どこでも、要約筆記者が伺える日がきてほしいです。