お知らせ

寄付する・会員になる

ボラ協を知る

ボランティアする・募る

学ぶ・深める

ボラ協のボランティアスタッフになる

ボランティアことはじめ物語 〜 礒野太郎編

礒野 太郎(いその たろう)

「“裁判員ACT”裁判への市民参加を進める会」チーム所属
29423dfed795d4d9b5c2cb8473e9816f-1648310101.jpg

初めてのボランティアは20代後半で、障がいのある子どもたちとその家族のキャンプへ同行しました。役目は一緒に遊んだり、食事をすることです。夜、交代で10人ほどの子どもたちを寝かしつけながら、自己紹介を兼ねた座談会が催され、そこで明るく強く話す重度障がい児のお母さんのご経験を聞いたとき衝撃を受けました。その感動は、現在の私が放課後等デイサービスを営み、障がいのある子どもたちと毎日過ごす生き方を選ぶきっかけになっています。

それから月日は流れて2011年2月に裁判員候補として大阪地方裁判所を訪れ、惜しくも当選できなかった経験を話して欲しいと、何とも不思議なご依頼を受けたことがきっかけで大阪ボランティア協会の裁判員ACTチームに参加し、そのまま入会することとなりました。

裁判員ACTチームでは、毎月の定例会議と定期的に行う裁判員裁判制度を皆で考える場を設ける活動をしています。一般参加の募集をして、実際に裁判員を経験された方たちの聞き取りや、制度の学習会、毎月の裁判傍聴などを通し、あらゆる角度から犯罪は他人事では無く、加害者と被害者を身近に感じて一緒に考えるきっかけを提供できるように試行錯誤しています。被害にあってもSOSを出せない人、「助けて」を言えずに罪を犯す人、様々なケースを知ることで、自分に何ができるのか?自分がやるべきことは何なのか?を問いながら、社会で孤立していく人を少しでも減らしたい、そんな願いがボランティアへの原動力となっている気がしますが、長く続けられている理由は自分でもよく判りません。そして、同じチームで一緒に考え行動する仲間が、異なる背景や活動理由であることに、ボランティアの自由さが魅力になっていると感じています。