元日に発生した能登半島地震から6カ月。被災地では今も全壊、損壊家屋がそのまま残り、撤去が進まないことで上下水道などインフラの復旧工事にも入れないといった悪循環が続く。特に奥能登ではボランティアの姿も少なく、復旧・復興が進まない要因に挙げる専門家もいる。阪神・淡路大震災、東日本大震災、各地で頻発する豪雨被害など、日本では近年さまざまな自然災害があり、多くの民間団体が支援に入ってきた。これまでの被災地と異なる厳しい状況の中、長期化する支援活動をどう組み立てていくのか。被災者、支援者の声を基に、能登半島とボランティアの「今」、そして「これから」を考えた。
<コンテンツ>
〇過去の災害と異なる様相、支援の難しさ
〇活動者が語る、能登半島の被災地とボランティア
〇被災者の「住み続けたい」思いを形につなげる復興支援―一般社団法人ピースボート災害支援センター 現地コーディネーター 辛嶋 友香里さん
〇手書き新聞を配布し、被災者の声を拾い続ける―穴水町ボランティア連絡協議会 会長/あした塾 代表 滝井 元之さん
〇広域避難者に情報を提供、戸別訪問も―まるっと西日本 代表 古部 真由美さん
〇提言 ボランティア元年から29年、市民社会は根付いたのか―田中 純一
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