2024年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震により最大震度7を記録し、大きな被害が発生しました。被災された皆様に心よりお見舞いを申しあげます。
大阪ボランティア協会では発災直後から日頃からつながりのある支援団体のネットワークなどを通じて情報の収集にあたり、中間支援組織の役割として、被災地で活動するNPO/NGOの支援や、被災地の人々のために何かしたいという市民・ボランティアの力が発揮できるようコーディネートに取り組んでいます。
今回は2024年4月〜6月の活動について報告いたします。
(1月〜3月の活動報告はこちら)
(7月の活動報告はこちら)
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(10月の活動報告はこちら)
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「令和6年能登半島地震」支援寄付へのご協力のお願い
4月下旬より協会の職員とボランティアスタッフが、七尾市中島町にある被災地NGO恊働センターの現地支援拠点にリレー方式で入っています。
被災地NGO恊働センターは、阪神・淡路大震災の時に結成された神戸に本拠を置く災害支援団体で、2007年の能登半島地震以来、地元の祭を手伝うなどして地域の方と継続したつながりを持ってこられました。そのご縁で今回の地震でも1月2日にいち早く現地入りされ、民間の “小規模多機能災害ボランティアセンター” として地域に密着した災害支援活動(物資提供、炊き出し、家のかたづけ、サロン活動、足湯活動、仮設住宅での支援など)を行っておられます。
ここの拠点には全国から様々なNPO、大学、企業の人たちが支援活動に参加し、それぞれができることを行っています。
大阪ボランティア協会も現地での活動に参加することにより、被災された方のニーズを把握し、大阪・関西と能登半島の人や物をつなぐ取り組みや、大阪・関西でできる支援プログラムの開発・検討を行っています。
現地の日々の活動は、被災されたお宅のかたづけ作業を中心に行っています。活動地域は七尾市内だけにとどまらず、隣の志賀町などからの依頼にも対応しています。あまり報道されませんが、志賀町の冨来地区などはかなりの被害が出ています。
能登は大きな家が多く、また住民さんの気持ちに寄り添い住民さんのペースに合わせて作業を進めるので、1軒1軒での作業時間がどうしても長くなります。廃棄物の分別ルールが細かく、仕分けが面倒なのも時間がかかる一因です。
そんな中、七尾市では災害ボランティアセンターが自宅の掃除、後片付け、荷物の運び出しなどのニーズの受付を5月20日(月)で終了しました。災害廃棄物仮置場は5月末で閉鎖の予定が7月末まで延長されましたが、今後どうなるのか不安がよぎります。
掘り起こせばまだまだ新規ニーズが出てくると思われ、NPO/NGO/ボランティアによる支援活動の必要性はますます高まっています。
かたづけ作業の他にも、仮設住宅の訪問活動のお手伝いもさせていただいています。
支援団体からの強い要望にもかかわらず、七尾市の仮設住宅には集会所が設けられませんでした。過去の被災地では仮設住宅での孤独死などが起こっています。入居者を孤立させないために、訪問活動や交流会などコミュニティー作りの支援が今後重要になってきます。
5月24日(金)〜5月26日(日)の3日間「あいのりボランティアバスツアー」で中能登・七尾市中島地区(被災地NGO恊働センターさんの現地拠点)に行って活動してきました。
あいのりバスには、協会の個人会員、団体賛助会員企業やリンクアップフォーラム会員企業の社員のみなさん、おおさか災害支援ネットワーク(OSN)で一緒に活動している団体の方など総勢28人が参加。
2011年の東日本大震災や紀伊半島豪雨、2016年の熊本地震、2018年西日本豪雨、2019年の台風19号災害と続いてきたあいのりバスですが、コロナ禍を経て5年ぶりの実施となりました。
今回は家財の運び出しなどの他、公費解体の対象にならない小屋の瓦の撤去、仮設住宅でのお茶会やアロマ体験会、避難所での足湯など多様な活動を実施。
奥能登にくらべて全壊家屋は少ないものの、住民さんの「地味にひどいよね」という言葉を実感し、まだまだボランティアの力が必要だと改めて思いました。
大阪ボランティア協会は世話役団体のひとつとしてOSNに参加しています。
OSNでは、3月から毎月1回の情報連携会議をオンラインで開催し、現地で活動する団体や、大阪からの支援を計画している団体ともリアルタイムに情報交換しながら、各団体が連携して被災地支援できるためのつながりづくりの場をつくっています。
7月以降も現地の状況を見ながら、継続可能な支援を続けてまいります。
また、協会が持つネットワークなどを通じて、大阪・関西から現地に入り支援活動を続けているNPOのサポートや、団体間の連携・協働を引き続きすすめます。また、企業のみなさんからの物資提供の申し出をNPOにつなぐなど、セクターを超えた連携のコーディネートを行います。
本活動は、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けて活動しました。ご寄付いただいたみなさまに心よりお礼申し上げます。