2024年1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震により最大震度7を記録し、大きな被害が発生しました。被災された皆様に心よりお見舞いを申しあげます。
大阪ボランティア協会では発災直後から日頃からつながりのある支援団体のネットワークなどを通じて情報の収集にあたり、中間支援組織の役割として、被災地で活動するNPO/NGOの支援や、被災地の人々のために何かしたいという市民・ボランティアの力が発揮できるようコーディネートに取り組んでいます。
今回は2024年9月の活動について報告いたします。
(1月〜3月の活動報告はこちら)
(4月〜6月の活動報告はこちら)
(7月の活動報告はこちら)
(8月の活動報告はこちら)
(10月の活動報告はこちら)
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「令和6年能登半島地震」支援寄付へのご協力のお願い
9月も前月までと同様に七尾市中島町にある被災地NGO恊働センターの現地支援拠点にて、協会の災害ボランティアチーム「SUG」のボランティアが活動しました。
七尾でも公費解体があちこちで進められており、解体予定のお宅から依頼のあった家財の運び出し作業などを行いました。
ただ、9月の活動のメインイベントはお熊甲祭りへの参加。2007年の能登地震をきっかけに、CODE海外災害援助市民センター/被災地NGO恊働センターが長年手伝われてきたお祭りです。毎年9月20日に行われるので「二十日祭」とも呼ばれていますが、今年は開催日が9月21日となりました。しかし、石川県を襲った大雨の影響で祭りは中止になり、地元の人も全国から集まったボランティアにも無念な結果となりました。
それでも、二十日祭を前にして行われた小牧白山神社の行事や、9月23日に行われた中島町鉈打地区の新宮祭に参加させてもらえ、お神輿も担がせていただきました。地元の人がお祭りを大事にされていて元気の源になっていること、しかし少子高齢化で担い手が減っていることを実感する機会となりました。なにわともあれ、よそ者のボランティアを暖かく受け入れていただいた地元の方に感謝です。
祭りに参加するため滞在していた七尾でも9月22日の明け方にものすごい大雨が降り、道路の冠水や床下浸水も発生しました。そのため緊急に、日頃お世話になっている地元の方のお宅の周囲の清掃作業や、仮設住宅横の用水路の浚渫作業を行いました。
9月24日と25日には協会のボランティアも参加して、輪島の浸水家屋の床下の乾燥作業や珠洲の仮設団地への水をお届けを行いました。
協会のボランティアは仕事の関係でいったん能登を離れましたが、地震と水害のダブルパンチに見舞わて心が折れている住民さんのことを思うと、いてもたってもおられない気持ちです。協会の個人会員さんや賛助企業のみなさんに呼びかけて、10月中にボランティアカーを出します。
大阪ボランティア協会は世話役団体のひとつとしてOSNに参加しています。
OSNでは、3月から毎月1回の情報連携会議をオンラインで開催し、現地で活動する団体や、大阪からの支援を計画している団体ともリアルタイムに情報交換しながら、各団体が連携して被災地支援できるためのつながりづくりの場をつくっています。情報連携会議は少なくとも12月まで続けることで合意しています。
9月の会議では、大学生部会が8月に実施した大学生向けボランティアバスの報告や、10月にもバスを出すためにクラウドファンディングに挑戦していることが報告されました。
10月以降も現地の状況(特に奥能登豪雨の被災地の状況)を見ながら、継続可能な支援を続けてまいります。
また、協会が持つネットワークなどを通じて、大阪・関西から現地に入り支援活動を続けているNPOのサポートや、団体間の連携・協働を引き続きすすめます。また、企業のみなさんからの物資提供の申し出をNPOにつなぐなど、セクターを超えた連携のコーディネートを行います。